公務員を退職しても、普通に生きていけるという現実

  • 公務員として働いているが、仕事を辞めたいと思うようになった
  • 定年まで仕事を続ける自信が無い

このように思う方は多いのではないでしょうか。

そして、実際に仕事を辞めた後は普通に暮らすことが出来るのだろうかという不安に駆られる方も多いと思います。

最初にお伝えしますが、あくまでも本記事では公務員を辞めることを推奨するものではありません。

ただ、公務員を辞めたくなって実際に辞めても大丈夫だよ、ということを私の実体験と共にお伝えする記事となっています。

公務員を辞めたら今まで通りの生活をしていく自信が無いという方に向けて、人生の選択肢が増える記事となってますので是非最後までご覧ください。

目次

公務員を辞めたくなる理由

理由は様々ですが、長く働いているとどんな仕事をしていても辞めたくなる時はあります。

公務員というのは特殊な仕事なので、一般の方からは理解されないような理由でも辞めたいと思うことがあるのです。

年功序列に嫌気がさす

公務員として採用され、働き始めは覚えることも多く毎日大変な日々が過ぎていくと思います。

そしてある程度仕事を覚えると、若くてどんだけやる気があっても、長く働いている人には勝てないという現実を受け入れなければならないときがきます。

賃金が安定している公務員は羨ましがられることもありますが、実際に働くとやる気がどんどん失われていく原因となる可能性もあります。

古い伝統が残っている

公務員の体質は古いものが多いです。

また、人は変化を嫌う生き物であります。

新しいことをするのを非常に嫌がる特徴を持つのが公務員だと感じています。

私自身、公務員として働いていた時は、古い習慣は徐々に無くなりつつありましたが、ずっと時代遅れという状況でした。

そして上司は決まって昔はもっとひどかったと言います。

聞き飽きてました。(笑)

仕事を全くしない人が自分よりも遥かに良い給料をもらっている

高い志を持ち、公務員として勤務を始めて数カ月経つとあることに気づくと思います。

それは、このおっさんは何をしているのか?ということです。(笑)

明らかに仕事をしていないのに、誰も何も言わない状況に誰もが遭遇したことがあると思います。

これは公務員でなくても同じ状況を経験する人は多いと思いますが、雇用が安定している公務員はほぼ辞めさせられることはありません。

仕事をしなくても給料が減ることが無いので、こういった現実を目の当たりにするとやる気をなくしてしまう方は多いです。

保身に走る上司が多い

公務員の仕事というのは、無くてはならない仕事が多いです。

常に新しいものを生み出そうという感覚はありません。

管理職は仕事をしないおっさんと、口だけの上層部、やる気のある若手との板挟みです。

問題を起こすと昇任に影響が出る可能性があるため、無難に問題を終わらせようとする方が多いと思います。

間違っている事でも階級ではなく謎の権力で有耶無耶にされることも多々あります。

仕事面で上司に相談しても、取り合ってもらえないこともあるので、人に頼らない生き方をここで身につけるでしょう。

同じことの繰り返しに嫌気がさす

公務員の仕事は基本的には1年サイクルで同じような仕事となります。

私は消防の仕事をしていましたが、年間行事を含めて同じような1年間を過ごしていました。

このサイクルをあと何回すれば終わるのかと途方に暮れることもありました。

メンバーが変わろうが仕事が好きでないと続けるのはしんどい仕事だと感じます。

ましてや消防は人の命にかかわる仕事なので、やる気がなくなった時に辞めて良かったと思っています。

市民からの目線を気にして仕事をしなければならない

これはしっかりと仕事をしていればなにも問題ないことですが、公務員の仕事は基本的に市民サービスです。

給料は市民の税金から払われており、市民はその分のサービスを求めます。

また、仕事の態度や立ち振る舞いを市民から指摘されることもあります。

消防の仕事は目立つ服装であり、仕事中は飲食にも気を遣う必要があります。

どこで市民が見ていて不快な思いをさせてしまうかも分からないので、生きづらい仕事だと感じていました。

明確な目標を設定することが難しい

公務員の仕事は一般の仕事と比べ、目標設定が難しいように感じます。

個人の力で成果を出すのは難しい職種であるため、目標を見失いがちです。

なんとなく仕事をしているだけという期間が私にはありました。

私生活を充実させようとしても、公務員の仕事は私生活にも影響が出ることが多いです。

人生の目標を設定したときに、公務員の仕事が負担となる可能性があります。

公務員の魅力

公務員を辞めたくなる人は多いですが、公務員にも公務員にしかない魅力があります。

公務員という仕事でしか得ることのできないものも多々あるので、仕事を辞めるか迷っている方は、もう一度公務員の魅力を再確認しましょう。

給料が安定している

公務員に就職し、定年まで働くとお金の心配をする必要が無いと思います。

お金を適当に使ったり、無駄な出費が多ければ生活は出来ませんが、最低限のお金の勉強をして生活をすると、定年後も不自由なく暮らせるでしょう。

公務員は副業が禁止されており、本業に専念しなければなりません。

そのため、本業だけでしっかりと生きていける給料をもらえるのです。

無くてはならない仕事であることが多い

公務員の仕事は市民が安全に生活するためには欠かせない仕事であることが多いです。

その分市民から感謝され、やりがいを感じる事も出来るでしょう。

実際に人の命のに係わる仕事も多く、この仕事をやっていて良かったと感じる瞬間もあります。

売り上げを気にすることなく仕事が出来る

公務員の一番の良いところは、利益を気にせずに仕事が出来る事だと思っています。

仕事の成果は市民の満足度で現れると思います。

ノルマを求められたり、利益を追求することはほとんどありません。

その分、仕事の技術習得や知識を得ることに集中することが出来ます。

公務員を辞めたくなった時に焦らないために必要な事

どれだけ好きな仕事であっても、長く生きていれば環境も変わり仕事が自分に合っていないと思うことがあります。

そして、本当に辞めたいと思ったときに、金銭面や再就職で困らないためにも、仕事をしながらやっておくべきことがいくつかあります。

以下の事を計画的に実践すると、人生の選択肢が増え、もしも仕事を辞めたくなっても困ることが少なく済むでしょう。

お金の勉強をしておく

お金の勉強は社会人にとっては必須事項です。

生きていくうえで必ず必要な事ですが、お金の勉強をしていない人が非常に多いと感じます。

ですが、お金の勉強といっても、何をすればいいか分からずに、親や周りの人間が言っていることを信用している方が多いのではないでしょうか。

たまたま周りにお金に詳しい人がいるかもしれませんが、その情報が正しいか判断することが自分ではできないと思います。

お金の勉強の目標は、「情報が正しいか自分で判断できるようにすること」だと思っています。

ただ、初めは分からないことが多すぎると思うので、プロに相談するのも選択肢に入れても良いと思います。

お金を貯めておく

何かあった時の為にお金は貯めておきましょう。

公務員の仕事は思っている以上にハードなので、公務員の仕事をしながら転職の作業をするのは相当な労力を必要とします。

公務員を辞めてから次の仕事を探すのに、無職の期間があっても問題はありません。

そういった選択が出来るようにお金は貯めておく必要があります。

目標としては、給料の10分の1を貯蓄に回すようにしましょう。

仕事をしながら転職に必要なスキルを身につける

先ほどもお伝えしましたが、公務員の仕事はハードなので、このやり方は大変な苦労をすると思います。

しかし、目標があり、計画を立てれば問題なく習得できるでしょう。

大変な道のりとなりますが、新たな自分に出会うチャンスでもあります。

そういったものをモチベーションにして、スキルを身につけると良いと思います。

人生設計をする

人生というのは本当に人それぞれです。

結婚、出産、資産がある、家業がある等、同じ公務員であっても環境は全く異なります。

そして、それぞれ人生観も異なります。

自分自身にしか歩めない人生が必ずあります。

今後どのように生きていくかによっても仕事との向き合い方が変わってくるのではないでしょうか。

仕事を辞めようか迷ったときは、目先の事を見るのでは無く、人生の先まで見ると新たな発見があるかもしれません。

私が感じる公務員を辞める時に必要だと思う事

私自身、公務員を退職したわけですが、現時点では本当に辞めて良かったと思っています。

以下では、私自身の転職というものの考え方を中心にお伝えします。

公務員を辞める方は初めての転職の方が多いと思いますので、あまり気負わずに以下の事を頭の片隅にしまっておいてください。

よく考えずに再就職先を決めない

一番最悪なのは、今の職場が嫌すぎてどこでもいいから再就職するというものです。

もちろん最初は新鮮で、以前よりも嫌な事が少なく、満足するかもしれません。

しかし、嫌になった根本的なものを解決している訳では無いので、再就職先で同じような嫌な思いが再発する恐れがあります。

しかし、公務員の仕事を辞め、すぐに就いた仕事が公務員よりも優遇されているというのは少ないと思います。

金銭面、福利厚生面で劣る場合はさらに嫌になってしまう可能性もあるので、よく考えてから行動しましょう。

最初の転職は失敗するものだと思っておく

今となっては転職は主流となっていますが、公務員からの転職はまだまだ少ないです。

そのため、公務員を辞める時には前例となりう人が周りにおらず、キラキラしたSNS等に流れてくるような転職後の成功ストーリーを思い描いてしまう方が多いです。

もちろん成功してる人もたくさんいます。

しかし、もしも自分の転職が思うようにいかなくても他と比べたりしないでください。

そして、全く他の分野に進んでいるので失敗して当り前です。

金銭的な成功だけを求めない

転職して成功したかどうかは、他人から見れば金銭面でしか評価されないことが多いです。

なんといっても分かりやすいですからね。

転職される方は、転職前の給料を超える事を目標としている方は多いと思います。

しかし、転職というのは金銭面以外の事を自分の人生と照らし合わせて選択したはずです。

成功を周りに見せる必要はありません。

自分自身が満足していればそれでいいのです。

まとめ

公務員を辞める選択をすると、そこから人生が大きく変わります。

大袈裟かもしれませんが、全く違う仕事をするわけなので、出会う人も変わってきます。

この環境の変化をプラスと捉えられる人生にするのが成功だと思っています。

人生は他人と比べるものではありませんし、勝手に比較してくる他人を相手にする必要はありません。

また、身近な人が転職に反対してきますが、仕事を辞めたからといって死ぬわけではありません。

身近な人が反対してくるのは、心配からです。

安定した仕事があり、一生生きていくことが出来るのにその環境を捨てることが理解できないからです。

人生というのは自分だけのものです。

人としての道を踏み外さない限り、自分の人生を追求するべきです。

公務員を辞めて生活している私の経験から正直に言うと、公務員だけで定年を迎えるのは人生経験においてもったいないと感じます。

ここまで読んでくださった方は、転職、そしてこれからの人生に向き合っている方だと思います。

皆さんの転職、そしてこれからの人生が今まで以上に豊かになることを祈っています。

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